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社会人が挑戦する理由とキャリアへの影響

 

今回は社会人が不動産鑑定士に挑戦する理由と、それによるキャリアへの影響についてです。

 

まず私が見てきた限りですと、社会人で不動産鑑定士の試験を受験している方は、業務上不動産に携わっている方が大多数です。直接不動産を扱っているわけではないけれど、業務上不動産の知識が必要となる金融機関(銀行の方が多い)の方も多くいます。

 

全く不動産を扱ってない方で、さらに異業種の方というのは非常に珍しいです。
というのも不動産鑑定士は難易度の割に知名度が低く、不動産に携わっている人でないと不動産鑑定士のことを認識していないことが多いためです。

 

そして、このような方々が不動産鑑定士に挑戦される理由は、キャリアアップという前向きな動機の方もいらっしゃいますが、多くは今の仕事内容や所属する企業に不満があり、その不満から抜け出すために資格を取りたいというものが多いように見受けられます。

 

では、鑑定士になった方に鑑定士になってよかったか?と聞くと、だいたい良かったと言われます。理由としては、何かあってもなんとかなるから業務のストレスが少ないから、のようです。

 

前者の何かあってもというのは、(今は少ないですが、リーマンショックの後は結構切実な問題でした)リストラされても再就職に困らない、転職を考えたときに不動産鑑定士の資格がアピールポイントになる、転勤、介護等で仕事を退職しても、再就職時に復帰しやすい等を指します。また後者の業務のストレスが少ないというのは、不動産鑑定士は顧客とのやり取りも多いですが、やはり一番向き合う時間が長いのは物言わぬ不動産ですので、営業のような対人に関するストレスが圧倒的に少ないことを指します。

 

次に不動産鑑定士に挑戦し、合格して不動産鑑定士の資格を取得することでキャリアにどのような影響があるかですが、一番の影響は、その後は不動産業界で生きていくことになることです。
金融機関に勤務していれば、不動産鑑定士の資格を取得しても法人営業や個人富裕層の財務相談業務など不動産と関連性の薄い業務に就くこともあると考えられますが、大半は不動産のプロとして長く不動産畑を歩むことになると考えられます。

 

折角不動産鑑定士の資格を取得したのだから、鑑定業務に従事したいという方は鑑定会社に残りますし、不動産鑑定士の知識を使って不動産売買に関わりたいという方は不動産AM業に転職します(不動産仲介業者に転職する方は、一部の外資系の高報酬の企業を除きほぼみたことがありません)。まちづくりに関わりたいのであればデベロッパー、また不動産鑑定士の知識、不動産全般の知識を生かして、一般企業、例えばメーカーや製造業の不動産管理部門に転職する方もいます。

 

いずれにしても私の個人的な意見としては、不動産に精通することで、不動産業界での転職には事欠かないといえますが、一方で色々な部署を経験したゼネラリストが出世する傾向の強い大企業では、キャリアが不動産畑に限定されるがゆえに経営層にまで出世できないことが多いように感じます。

 

どちらが良いかは個人の好みの問題であるため、どちらがいいとも言えませんが、不動産鑑定士の資格を取ることで、一つ人生に逃げ道ができるということは言えると思います。

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