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高年収を目指す不動産鑑定士の魅力

不動産鑑定士の魅力はなんですか?と聞かれることがありますが、これについて私は1.収入面2.転職のしやすさ、だと考えています。

 

これは企業で鑑定士として働くことが前提になりますので、独立して鑑定事務所を構える場合は別です。独立して鑑定事務所を構える場合は、それは個人の努力次第で収入面に違いがでますが、それは一律には語れませんので、今回は除きます。

 

企業で鑑定士として働く場合、鑑定業務に従事したいなら大手鑑定会社か、外資系企業の鑑定部門が収入面では高くなります。

 

今は転職用の口コミサイトが複数あるため、そこで大手鑑定会社のだいたいの年収を調べることができますが、私が調べたところ試験合格者で500万~600万、鑑定士登録後数年で600万~700万、鑑定士登録後10年程度経つと1,000万円前後となってるようです。

 

公表されている世間一般の平均年収が全世代で460万円(男性569万円、女性316万円)(国税庁「令和5年分民間給与実態統計調査」による)ですので、大手鑑定会社では不動産鑑定士ではない、試験合格者の段階で平均年収を越えていることになります。試験合格者は若い人では20代前半という方もいますので、そのような方は同世代の方々と比べても高年収だといえます。

 

なお、前記国税庁「令和5年分民間給与実態統計調査」によると、平均年収は20~24歳で267万円(男性279万円、女性253万円)、25~29歳で394万円(男性429万円、女性353万円)、30~34歳で431万円(男性492万円、女性345万円)、35~39歳で466万円(男性556万円、女性336万円)、40~44歳で501万円(男性612万円、女性343万円)、45~49歳で521万円(男性653万円、女性343万円)、50~54歳で540万円(男性689万円、女性343万円)、平均年収は55~59歳で545万円(男性712万円、女性330万円)、平均年収は60~64歳で445万円(男性573万円、女性278万円)、平均年収は65~69歳で354万円(男性456万円、女性222万円)、平均年収は70歳以上で293万円(男性368万円、女性197万円)となっています。

 

一方、現在では不動産鑑定士の活躍の場は広がっており、特に転職先として多いのがJ-REIT(ジェイリート)や、私募ファンドといった不動産投資を行う会社の運用実務を担うAM(アセットマネジメント)会社です。その他には金融機関やデベロッパー、監査法人などもありますが、圧倒的にAM会社に転職する方が多いのが実情です。

 

不動産と金融が混ざった不動産金融というこちらの業界では、数年前からこれまで不動産を扱ってきていなかった会社も市場に参入してきており、例えば生命保険会社、鉄道会社、電力会社、ガス会社等が不動産ファンド(東京株式市場に上場しないプライベートリートという形をとることが多い)を立ち上げているため、その運用実務を担うAM会社の数も増えており、不動産の知見が深い不動産鑑定士は引く手あまたの状態です。

 

不動産鑑定士で不動産証券化に関する鑑定に携わっていると、業務の行うなかで不動産毎の賃料水準や利回り感(CAP感)が身に付きますし、不動産の種類毎の特徴や、不動産に関するレポート(PMレポート)、各種契約書、外部専門家のレポート(エンジニアリングレポート、マーケットレポート、不動産鑑定評価書)の見方も分かりますので、AM業界の業務に馴染みやすいということも、多くの不動産鑑定士がAM会社に転職していく要因と考えられます。

 

大手鑑定会社に勤める知人と話をしていても、最近は不動産鑑定士になって3~5年経って会社の主力になった鑑定士がAM会社に転職していくため、非常につらいという話がでてきます。ちょうどそれくらい経つと鑑定以外の業務に携わりたいという気持ちが出てくるというのが大きいようですが、転職で年収が200万~300万円程上がるようで、それも魅力のようです。

 

なお、こちらも今ですと『不動産鑑定士、転職』と打ち込めば募集年収が容易に検索できます。実際に転職活動をしている鑑定士は転職支援会社のエージェントを介しているようですので、ネットででてくる情報がどこまで実態を反映しきれているかは分かりませんが、おそらくネットで出てくる一般公開情報で記載されている年収よりは高いものと予想されます。

 

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