今回は受験勉強を始めるにあたっての心構えです。ここまでの記事を読まれて、不動産鑑定士試験に挑戦してみようと思われた方、もともと受験を考えていたけど受験する決意が固まったという方がいらっしゃいましたら、是非読んで頂きたいと思います。
不動産鑑定士試験の受験勉強は長丁場です。数ヵ月の勉強で合格できる類いの試験ではありません。そのため、受験勉強期間は1年~2年程になります。それも予備知識がない初学者が1年の勉強で合格することは、仕事を辞め受験に専念している方でない限り至難の業といえるでしょう。
仕事を辞めて受験勉強に専念すれば勉強時間は十分に確保できますが、一方で収入が途絶えてしまう、社会人生活にブランクが生じてしまうリスクがあります。そのため不動産鑑定士の受験勉強をする方は、働きながら勉強をされている方が多いのですが、もしその道を選択するの場合は、短期合格(それでも1年から2年は必要)を目指すのであれば、様々なものを犠牲にする必要がでてきます。
仕事をしながらの勉強ですので、一番の課題は勉強時間の確保になります。通常働きながらの勉強はまとまった時間を確保することが難しいため、すき間時間の使い方が非常に重要になります。
勉強時間の確保についてはこちら→ 徹底解説! 社会人のための不動産鑑定士試験 効率的勉強法(曜日ごとの勉強法と勉強場所)
そのため、通勤時間や仕事中の移動時間、仕事終わり、仕事前など、使える時間はすべて勉強に充てる覚悟が必要です。会社の飲み会等は、歓送迎会など公式な飲み会は参加しますが、参加してもお酒は飲まないか、少量に留めその後の時間や、次の日の勉強に支障がでないようにします。個人的な飲み会は全てパスし、土日祝日等会社が休みの日はできる限りの時間を勉強に充てます。
もちろん家でテレビを見たり、スマホでネット、動画を見たり、ゲームしたりする暇はありません。使える時間は少しでも勉強に充てる必要があります。
なにもそこまでしなくても、と思われるかもしれませんが、短期間(と言って1年以上かかりますが)で合格するためにはここまでやった方がいいのです。
中途半端にやって、不合格が続くと受験へのモチベーションも下がりますし、受験自体を辞めてしまう人もでてきます。
やると決めたら1回または2回目で合格することを目指して努力しましょう。
不動産鑑定士の試験を受けるということは、こういうことなのです。いろんなものを犠牲にしなければなりません。