不動産業界で働いていますので、友人や知人、そのご家族の方などから宅建の資格は取得した方がいいでしょうか、という質問を受けることがあります。
不動産業界や金融機関で働かないのであれば、正直いって自己研鑽の域を超えるものではないと思いますが、不動産業界や金融機関でお勤めされているのであれば取得した方が良いと答えています。金融機関についは、なぜ?と思われる方も多いと思いますが、金融と不動産の親和性は高く、例えば銀行ですと融資の際に不動産を担保に取りますので、不動産に関する知識はあった方が有利です(確か信託銀行に勤めている方は、宅建の資格取得は必須だったと思います)。
私はアルバイトや派遣の方たちの採用に携わることがありますが、不動産業界ですのでやはり宅建の資格が有り無しは非常に重要で、宅建資格をお持ちの方が圧倒的に有利です。書類選考で通す方は、宅建の資格を有している方か、職歴の中に不動産業界での勤務経験がある方に限定しています。採用後に宅建の資格を使った業務(重要事項説明書の説明)をしていただくことはないのですが、宅建をお持ちの方は、①不動産に関して基礎知識(都市計画法や建築基準法)がある、②宅建に合格するだけのポテンシャルがあると判断します。
派遣の方に関していえば、宅建資格をお持ちの方とそうでない方では派遣会社にお支払いする額も違いますし(もちろん宅建資格をお持ちの方の方が高い)、そもそも資格をお持ちの方が最近は少ないので希少価値が上がっています。そのため、例えば子育てをされていた方で、久しぶりに派遣やアルバイトなどで仕事を始めようと思われている方は宅建資格を有していれば、不動産業界はもちろん、金融機関などでも就職に有利になると考えられます。
宅建資格は資格の予備校などの力を借りてしっかりと勉強すれば、1回で合格できる資格だと思いますので、迷っている方はチャレンジしてみるとよいと思います。