今回は都道府県別の外国人延べ宿泊者数の推移になります。
全国を1つの表にすると文字が小さく非常に見にくいため、地方別に表を分けております。
今回も国土交通省 観光庁の「宿泊旅行統計調査」(従業者数10人以上の施設)より当サイトにて作成した表となります。
それでは北海道、東北地方から
続いて関東地方
中部地方
近畿地方
中国、四国地方
九州沖縄地方
それぞれ2023年、2024年の順位も載せております。
東京が1位で、2、3位が大阪・京都、4位は北海道、5位は福岡となっております。
1位の東京は交通アクセスが良く、浅草寺、東京タワー、アメ横、渋谷、原宿、秋葉原など観光スポットも目白押しです。また宿泊施設も多く、多数の観光客を受け入れるだけのキャパシティーがあります。
2・3位の大阪・京都も観光スポットが多く、大阪のミナミエリア、中でも道頓堀エリアは外国人観光客であふれています。京都は歴史的建造物が多く、先日も市営バスで金閣寺に行ったのですが、乗客の半分は外国人観光客でした。また大阪は今後IR施設(カジノ、エンターテイメント施設、国際会議場、展示場)が整備される予定であり、海外からの観光客がさらに増えることが予想されることから、アジア系の不動産会社等はアジア圏の宿泊観光客向けに民泊施設を開業しようと、民泊施設用の物件を取得する動きが見られます。
4位の北海道はスキーなどのウインタースポーツが人気で、そのほかリゾート地も多いことから外国人観光客が多いものと思われます。また外国人移住者も多く近年は北海道内の市町村が地価上昇率の上位に入ることも珍しくありません。
5位の福岡は観光名所は少ないのですが、アジアに近く名物料理(ラーメン、めんたいこ、もつ鍋、水炊き、やきとり、海鮮)が多く、特に韓国のソウルと福岡は飛行機なら片道1時間30分でLCCの運行本数も多いため、韓国人を中心にアジアからの観光客でにぎわっています。
また上位10位内の都道府県の過去の外国人延べ宿泊者数の推移は以下の通りです。
意外だったのは観光、リゾート地である沖縄県が千葉県よりも下のランクに位置すること。千葉県は東京ディズニーランド・ディズニーシーがあるためランキング上位に入ってくることに違和感はないのですが、それでも島全体に観光スポットがある沖縄県が千葉県よりも下に位置するのは予想外でした。
さらにコロナ過前の観光客数がピークであった2019年と比べると、沖縄県は外国人観光客数が半分程度までしか戻っていないことがわかります。理由を探ると飛行機の直行便が一部再開されていないことが背景にあるようです。