デベロッパー

3.デベロッパー

デベロッパーは英語で「developer」であり、開発者のことを意味します。不動産デベロッパーは住居系でいえば宅地開発(戸建分譲地の開発)、マンション開発等を業務系でいえばオフィスビル開発、商業ビル開発、ホテル開発、物流施設開発等を行う会社であり、大きくいえば前記のような開発を行うことで街づくりを行っている会社といえます。

似たような不動産プレーヤーとして「ゼネコン」がありますが、ゼネコンは「general constructor」の略であり、総合工事業者というような意味になります。デベロッパーとゼネコンとの関係性は、デベロッパーは土地を仕入れて、そこに何を造るかを企画しますが、企画した建物の建築はゼネコンに依頼するという関係にあります。したがって両者は協力しながら建物建築や街づくりを行うという関係性にあります。

デベロッパーは、オフィスビル、商業ビル、マンション、ホテル、物流施設等、様々な不動産の開発を行う総合デベロッパー、マンションの開発に特化したデベロッパー(マンションデベロッパー(略してマンデベ)とも言います)に大きく分けることができます。

総合デベロッパー大手は、三井不動産、三菱地所、住友不動産、東急不動産HD、野村不動産HD、森ビル等が挙げられ、総合デベロッパーはオフィス、商業ビル、マンション、ホテル、物流施設等、多様な不動産の開発を行っています。なお、前記総合デベロッパーの中にはマンション事業については子会社で開発を行っている会社もあり、そのデベロッパーについてはマンション事業は取り扱っていません。

マンションデベロッパー大手は、三井不動産レジデンシャル、三菱地所レジデンス、野村不動産、住友不動産、積水ハウス、東京建物、東急不動産等が挙げられます。マンションはデベロッパーごとにブランド名があり、三井不動産レジデンシャルであればパークホームズ、三菱地所レジデンスであればパークハウス、野村不動産であればプラウド、住友不動産であればシティ、積水ハウスであればグランドメゾン、東京建物であればブリリア、東急不動産であればブランズ等になります。これらのブランド名を覚えておけば、マンション名を聞いたときに、どのマンションデベロッパーが開発したマンションかがわかるようになりますし、不動産業界で働く方にとっては、基本的な知識となります。