今回はどの時期にどの科目を勉強すべきかについてです。
まず社会人の方の勉強期間ですが、1年での合格は難しいと思います。2年くらいは受験勉強に充てる覚悟で望んだ方が良いです。これは私の経験からも言えます。
私の試験勉強期間についてはこちら
仕事をしていて会社から給料をもらっている以上、会社の仕事をおろそかにするわけにはいきませんし、勉強開始時にはなかなか自分の勉強法が確立せず試行錯誤の勉強になりますので、勉強が軌道にの乗るまである程度時間がかかります。
ですが、最初から2年と決めて、時間的に余裕があるからとダラダラ勉強していると2年経っても合格できない可能性が高いため、1年での合格を目指して、間に合わず結果的に2年目で合格するというのが理想だと思います。運良く1年目で合格できればもうけものです。
試験に何位で合格しようが実務に入れば全く関係ありません。
私も一応1年目での合格を目指しましたが、勉強時間が10ヶ月しかなく、全く実力が伴っていなかったため1年目は不合格でしたが、1年目の勉強があったため2年目は余裕をもって弱点の克服につとめることができました。
さて、どの時期にどの科目を勉強すべきかについてですが、不動産鑑定士試験は短答試験と論文試験の2段階試験になっており、短答試験に合格できなければ論文試験に進むことができませんので、まずは短答試験の試験科目である鑑定理論と行政法規に取り組むべきです。特に鑑定理論は論文試験でも配点が600点中300点の最重要科目ですので、これを落とすと合格できません。
論文試験の1年前の8月から勉強を開始するなら年内はこの2教科のみ勉強してもいいと思います。
そして年明けからこの2科目を復習しながら、また鑑定理論はこの時点では全範囲の勉強が終わってない可能性があるため、鑑定理論の未学習の部分も学習しつつ教養3科目に取り組みます。
教養3科目については何から取り組んでも問題ないのですが、私の場合法学部出身で民法はある程度知識があったため後回しにし、足切りの可能性が高い経済学から取り組みました。経済学→会計学→民法の順です。
経済学については初学者で講義、テキストの内容が全く理解できなかったため、講義の受講をやめ、経済学を噛み砕いて書かれた入門書わ購入してそちらでまず勉強をしました(一通りの理解ができたあとは予備校のテキストに戻っています)。
私の経済学の勉強についてはこちら
⇒ 徹底解説! 社会人のための不動産鑑定士試験 効率的勉強法(やり方編(経済学))
なお、教養科目も1つを終えて次の科目に移るのでは1年目の本試験に間に合いませんので、1ヶ月は1つの教養科目に特化し、終わらなくても次の月には別の教養科目を始めた方がよいです。もちろん1つ目の教養科目の勉強が一通りの終わっていないのであればそちらも継続しますし(鑑定理論が終わってていなければ鑑定理論も)、一通りの勉強を終えた科目の復習は継続して行います。
1年目の本試験はこのやり方で全く間に合わず、結局合格は2年目となりましたが、1年目の受験勉強は社会人で勉強時間がなかなか取れない中では限界だったと感じています。