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30代でも十分間に合う!不動産鑑定士試験

 

 今回は不動産鑑定士試験に挑戦する年齢についてです。

 

 タイトルは「30代でも十分間に合う!」としていますが、何が間に合うのか?と思われた方もいるかもしれません。

 

 この「間に合う!」は、

 

 1.30代でも試験に合格できるか?という点と

 

 2.30代でも試験合格後の採用があるか?という点になります。

 

 この2点について、1つずつ記載していきます。

 

 まず1.30代でも試験に合格できるか?という点についてですが、できますし、30代が年齢別合格者の中で最も多い年齢層となります。

 

 以下は令和2年~令和6年の不動産鑑定士論文試験(2次試験)の受験者数と合格者数です。

【令和2年】

 受験者数合格者数合格率
30歳未満146名53名36.3%
30歳以上35歳未満137名37名27.0%
35歳以上40歳未満122名23名18.9%
40歳以上45歳未満91名9名9.9%
45歳以上50歳未満85名7名8.2%
50歳以上55歳未満69名2名2.9%
55歳以上60歳未満51名3名5.9%
60歳以上63名1名1.6%
合計764名135名17.7%

【令和3年】

 受験者数合格者数合格率
30歳未満181名50名27.6%
30歳以上35歳未満135名28名20.7%
35歳以上40歳未満119名22名18.5%
40歳以上45歳未満101名15名14.9%
45歳以上50歳未満80名7名8.8%
50歳以上55歳未満79名4名5.1%
55歳以上60歳未満49名5名10.2%
60歳以上65名4名6.2%
合計809名135名16.7%

【令和4年】

 受験者数合格者数合格率
30歳未満201名55名27.4%
30歳以上35歳未満156名36名23.1%
35歳以上40歳未満131名23名17.6%
40歳以上45歳未満84名14名16.7%
45歳以上50歳未満103名4名3.9%
50歳以上55歳未満66名3名4.5%
55歳以上60歳未満61名6名9.8%
60歳以上69名2名2.9%
合計871名143名16.4%

【令和5年】

 受験者数合格者数合格率
30歳未満180名46名25.6%
30歳以上35歳未満154名40名26.0%
35歳以上40歳未満144名26名18.1%
40歳以上45歳未満98名14名14.3%
45歳以上50歳未満112名14名12.5%
50歳以上55歳未満69名4名5.8%
55歳以上60歳未満58名1名1.7%
60歳以上70名1名1.4%
合計885名146名16.5%

【令和6年】

 受験者数合格者数合格率
30歳未満183名53名29.0%
30歳以上35歳未満128名44名34.4%
35歳以上40歳未満125名24名19.2%
40歳以上45歳未満93名11名11.8%
45歳以上50歳未満103名9名8.7%
50歳以上55歳未満76名4名5.3%
55歳以上60歳未満70名2名2.9%
60歳以上69名0名0.0%
合計847名147名17.4%

合格率について見ると30歳未満が最も高くなっていますが、合格者数でみるとどの年も30代が最も多くなっています(令和3年のみ30歳未満と同じ)。

 

したがって、おそらく勤めている会社でも中堅と呼ばれる年代で、現場の最前線で活躍されているであろう30代の方々が、仕事も大変忙しいと思いますが頑張って合格されています。

 

なぜ30代が最も多い年代なのか?については、推測の域をでませんが、まず弁護士、公認会計士、税理士、司法書士等、大学生の間でも人気の高い資格に比べ、不動産鑑定士は認知度が低いため、若い方で不動産鑑定士を目指す人が少なく、社会人になって不動産関連の業種に勤めて初めて不動産鑑定士の資格を知り、受験を考え始めた時には30代だったという方が多いのだと思われます。

 

ですので、不動産鑑定士試験は30代で勉強を始めても決して遅くはありませんし、合格者も30代が最も多いため、自分はもう30代だから無理だろうと思う必要はありません。

 

次に、2.30代でも試験合格後の採用があるか?という点についてですが、こちらも十分にあります

 

大手の不動産鑑定会社については、10年くらい前までは採用の基準となる年齢が30歳未満だったようですが、現在ですと30代でも入社することは可能のようです。

 

そもそも上記合格者の内訳をみると、30歳未満及び30代は毎年100~120名程度しかいません。

 

大手不動産鑑定会社は論文試験(2次試験)の合格発表前から採用活動を開始しています。ある大手不動産鑑定会社の2025年の定期採用サイトを確認したところ、最大募集人数が20名となっていました(ちなみに年収イメージも記載があり650万円とのこと(試験合格段階、不動産鑑定士登録前))。

 

この大手不動産鑑定会社が最大募集人数で採用することはないと思いますが、仮にこの鑑定会社だけで10名~15名採用するとするなら、大手不動産鑑定会社(日本不動産研究所、大和不動産鑑定、谷澤総合鑑定所、JILL森井総合鑑定、シービーアールイー、日本ヴァリュアーズ)だけで50名~70名は採用されることなります。

 

通常毎年の採用活動で採用される方は40代未満が中心となりますので、上記30歳未満及び30代の合格者100~120名のうち50~70名が大手鑑定事務所に勤務できることとなります。

 

仮に大手不動産鑑定事務所に就職できなくても、今は不動産鑑定士の高齢化と人数の減少で、どこの事務所も人で不足ですので、試験に合格した30代の方が就職ができないということはまずないと考えられます。

 

以上、今回は30代で不動産鑑定士試験の受験を検討されている方向けに、試験に合格できるか?就職はあるか?について記載してきましたが、結論としてはどちらも大丈夫ということになりますので、そこは心配せずに受験を検討してみてください。

 

 

 

 

 

 

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